中島みゆきのアルバム「miss M.」の好きな歌詞5選
中島みゆきのアルバム「miss M.」の好きな歌詞5選
毎度ご訪問ありがとうございます。ふじけんです。
アラサーサラリーマンの私ですが仕事が辛いときにいつも聴いてる中島みゆきさんの歌の歌詞をひたすら紹介したいと思います。笑
今回は個人的に最も好きなアルバムの一つ「miss M.」の歌をご紹介します。
アルバム「miss M.」について
『miss M.』(ミス・エム)は、1985年11月7日に発表された中島みゆきの13作目のオリジナルアルバムである。個人的にはこのアルバム前後のみゆきさんの歌声が好きなんですよね。今もそうですが歌声や歌い方が多様で本当に同じ歌手??と思うような幅広さが魅力です。そんなアルバム「miss M.」に収録されている歌から個人的に好きな歌詞を5つ紹介したいと思います。
1.『それ以上言わないで』
自分でなんか言えないことを 貴方自分で知ってたくせに
なにか言わなきゃならないような しずかな海になぜ来たの
少し私が寒そうにすると 貴方いつしか無意識のうち
上着を脱いではおってくれる よけいさみしい温もりね
男女の別れを描いた歌の歌い出し。別れる二人なのに全く険悪な様子はなく貴方(男)は私(女)を気遣う姿も。男の誠実さと女の気丈さがひりひりと心に沁みる一曲。
2.『月の赤ん坊』
閉ざしておいた筈の窓をすり抜け
子守歌が流れてる
裸足のままで蒼い窓辺に立てば
折れそうな三日月
だれが歌っているの だれが叫んでいるの
なんでもないよと答えた日からひとりになったの
笑顔のままで蒼ざめきった月は
今にも折れそう
絵画のような表現。青白い夜、まるでゴッホの星月夜のような。。。
笑顔のままで蒼ざめるという歌詞にはメランコリーを感じます。
曲の出だしのピアノのフレーズも印象的で好きです。
3.『忘れてはいけない』
許さないと叫ぶ野良犬の声を
踏み砕いて走る車輪の音がする
戦争や暴動かもしれませんし、強制立ち退きのようなものかもしれません。何があったのか具体的には明示されていませんが、この数フレーズで非常に強い憎しみの感情を想起させます。みゆきさんの曲は歌い出しの歌詞が本当に上手いと感じます。
4.『ノスタルジア』
傷ついてもつまずいても過ぎ去れば物語
人は誰も過ぎた日々に弁護士をつけたがる
裁かないでね叱らないでね思い出は物語
私どんな人のことも天使だったと言うわ
人は傷ついたことや挫折したことにあれこれ理由を付けて失敗もよい経験だったと正当化しようとしてしまいます。同様に過去に合ったみじめな恋愛も美化されてしまうのです。そういった思い出を弁護士のように検証することをきっと誰も望まないでしょう。
。。。というヒトの業がポップな曲調で、30秒にも満たないフレーズで歌われています!
5.『肩に降る雨』
肩に降る雨の冷たさも気づかぬまま歩き続けてた
肩に降る雨の冷たさにまだ生きてた自分を見つけた
ハッとさせられる歌詞です。肩に降る雨が「冷たい」と感じなくなってしまっている自分に気づかされます。生きているうちに感受性は鈍り、そうしていくうちに何も感じなくなっていること、それはもはやヒトとして死んでいる状態になっているのではないかと考えさせられます。
余談
この「miss M.」には10曲収録されているのですが、その中で個人的に好きな曲を5曲紹介しました。。。。。実はもう一つ好きな曲があるのですがそれは個別に考察したいと考えております。35年前の曲にも関わらず今の世相にとても刺さる曲なんですよね。。。こうご期待!
参照
miss M. (中島みゆきのアルバム) - Wikipedia