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アンソニー・ホプキンス主演「ファーザー(原題:The Father)」のストーリーとプロットを整理する

アンソニー・ホプキンス主演「ファーザー(原題:The Father)」のストーリーとプロットを整理する

毎度ご訪問ありがとうございます。ふじけんです。

今回は2021年5月14日公開の「ファーザー(原題:The Father)」についてです。

作品のネタバレを含みます。また個人の感想であり、事実とは異なる記載が含まれることがありますのでご容赦ください。

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映画「ファーザー」

この作品はプロットとストーリーが全く異なっている。

この作品は認知症の主人公アンソニーが主役であり、いわゆる信用できない語り手です。主人公の回想をベースに話を進めていく作品だと有名なのは『ユージュアル・サスペクト』でしょうか。それに加えて認知症という特性から、物事の時系列が不自然なく前後しており、時系列を整理する難解さは『メメント』や『マルホランド・ドライブ』に近いものがあります。

そのため、作品で提示される話の順序であるプロットと作中の話を時系列に並び替えたストーリーが大きく異なっています。ただこの作品のよくできたところなのですが、ストーリーが分からず、プロットだけを追っていても「感動した!」「認知症介護の大変さが分かった!」と観ることができます。もちろんそれだけでも良いのですが、ストーリー=この作品の時系列を理解するとこの作品のもう一人の主人公であるアン(演:オリビア・コールマン)の絶望が見えてくるのです。

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アン (演:オリビア・コールマン)



この作品の「ストーリー」(私の解釈)

まず私の理解ではこの「ファーザー」という作品は、以下のストーリーであると解釈してます。

アンはジェームズ(写真1)と結婚していたが、別居中の父アンソニーが介護人のアンジェラと揉めたことをきっかけに自宅で面倒を見ることを決める。しかしジェームズと認知症のアンソニーを施設に入れるか、それとも自宅介護するかで揉めて離婚。
その後5年間(「アン」が離婚して5年経ったと言っている)は自宅介護を続けるが、アンは介護に疲弊したこと、パリにいる恋人ポール(作中は未登場)と出会ったことを理由に、アンソニーを施設に入れること、ロンドンを離れることを決意する。アンソニーはアンがロンドンを離れて既に数か月経ったことを施設のナースであるキャサリン(写真2)から聞き、自分は認知症のため、主治医であるビル(写真3)により定期的に診断を受けていたことを最後に認識する。

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写真1 ジェームズ(演:ルーファス・シーウェル

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写真2 キャサリン(演:オリヴィア・ウィリアムズ

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写真3 ベン(演:マーク・ゲイティス)

この作品の「作中の事実」の時系列

違う解釈もあるかと思いますが、私の理解ではこの作品の「作中の事実」の時系列は以下の通りです。なおかっこ内の数値は作品の経過時間で(演:)は演者です。

※オリビア・コールマンはオリビアオリヴィア・ウィリアムズはオリヴィアと記載しております。

~過去~

A.ルーシーが事故死する(アンソニーはルーシーが事故死した夢を見る)(01:11:20~01:13:38)

~数日前~

B.アンソニーが、アンソニーのフラット(持ち家)で、介護人のアンジェラと揉める(00:01:20~00:06:30)

~チキンディナーの日~

C.アンは誰か(おそらくジェームズ)と新しい介護人について電話している(00:22:50~00:26:38)

D.アンのフラットに移ったアンソニーは、新しい介護人であるローラ(イモージェン:写真4)に会う(00:26:38~00:35:10)

E.サライ医師に面会する(00:45:58~00:48:58)

F.帰宅後、アンはチキンの買い出しに出かける(00:50:35~00:51:03)

G.アンソニーはセーターが着れず、アンのフラットに居るジェームズ(演:ルーファス)がアンに電話する(00:50:45~00:52:51)

H.アンが帰宅し、アンソニーがセーターを着るのを手伝う(00:51:03~00:52:51)

I.アンソニーは時計を無くしたことに気づき、アンは浴室に時計を探しに行く。アンソニーはジェームズ(演:ルーファス)と会話、時計の話をする(00:39:55~00:45:25)

J.アンソニーとジェームズ(演:ルーファス)は口論になる(00:45:25~00:45:58)

K.ジェームズ(演:マーク)はアンソニーをビンタする(ビンタしたか実は明確ではないがアンソニーが泣くほどに物理的、もしくは精神的に攻め立てる)(01:07:20~01:09:00)

L.時計が見つかりアンが戻ってくる。泣いているアンソニーをなだめる(01:09:00~01:10:15)

M.チキンディナー。ここでアンとジェームズ(演:ルーファス)とアンソニーが食事。会話の中で翌日からローラが介護人として来ること、アンソニーがアンジェラと揉めたせいでアンとジェームズはイタリア旅行に行けなかったことが明かさせる。アンソニーはチキンを取りに行く。(00:54:13~00:57:02)

N.アンとジェームズ(演:ルーファス)の会話。アンソニーを老人ホームに入れるべきではないかという話になる。そこにチキンを取りに行ったアンソニーが戻る。(00:57:02~00:58:37)

O.アンとジェームズ(演:ルーファス)のベッドシーン。ここで二人は深刻な表情で見つめ合う。(01:10:44~01:11:05)

~チキンディナーの翌日~

P.アンはジェームズ(演:ルーファス)と介護人のローラの話をする(00:37:02~00:39:55)

Q.ローラ(演:オリヴィア)が来るが、アンソニーはローラを忘れており、介護人から解任される。(01:13:38~01:17:53)

~5年以上経過~

R.冒頭のシーン。アンはアンソニーにパリに行くことを伝える。次の介護人を拒んだら、施設へ入居させることが仄めかされる。(00:06:31~00:11:00)

S.パリへ行く準備のため、アンの家のものが少し片づけられている。(01:00:30~01:00:41)

T.アンソニーは最後の介護人(演:イモージェン)と会話をする。(01:02:21~01:07:20)

U.アンはサライ医師に電話をする(00:59:38~01:00:29)

V.アンの家のものがきれいに片付いている。(パリへの引越し準備の完了)(01:11:05~01:11:20)

W.アンソニーは施設で目覚める。そこにアンが訪問し、アンソニーにパリに行くことを伝え、施設そしてロンドンを去る(01:17:53~01:22:00)

~数か月後~

X.ラストシーン。アンソニーは施設で目覚める。そこにナースが入ってくる。アンは新しい恋人ポールと出会いパリに住んでいること、医師がビル(演:マーク)であること、ナースはキャサリン(演:オリヴィア)であることを聞く。そしてアンソニーは自分が認知症であることを自覚する。(01:22:25~)

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写真4 ローラ(演:イモージェン・プーツ

 

施設にいるアンソニーの「妄想的な回想」のシーンの見抜き方

上述した作中の事実の時系列に付したかっこ書きの経過時間はところどころアンソニーの「妄想的な回想」で話が進み、会話(誰と話しているか)、時間、場所が入り乱れているため、作品の経過時間はおおよその目安になっています。
またところどころ抜けているシーンがありますが、これは施設入居後のアンソニーによる「妄想的な回想」のシーンであり、作中の事実ではないシーンとなります。この「妄想的な回想」のシーンの見分け方は以下の通りとなります。

  • アンソニーがパジャマ姿
  • 薬の話になる
  • 部屋の移動がある

この「妄想的な回想」のシーンは随所に差し込まれているのですが、主なシーンは以下のとおりとなります。

!1.キッチンで荷物を片付けるアンソニー、誰かが帰宅する音がしリビングへ行くと自らをポール(演:マーク)と名乗る謎の男がいる。彼はアンはパリへ行かないという。ポール(演:マーク)はアンに「お父さんの調子がよくない」と電話をする。ポール(演:マーク)はアンソニーがいる場所はアンソニーのフラットではなく、ポールのフラットだという。そこにアン(演:オリヴィア)が帰宅する。アンソニーはアン(演:オリヴィア)のことを認識できない。アン(演:オリヴィア)にポール(演:マーク)のことを尋ねるがアン(演:オリヴィア)は「5年前に離婚した」という。アンソニーはキッチンにいるポールのことを確認しにキッチンへ行くがそこには誰もいなかった。アンソニーはベッドルームでアン(演:オリヴィア)に自らの不安を打ち明ける。(00:11:00~00:22:50)

→このシークエンスが冒頭の次に来るため、観る側はかなり混乱しますよね。このシーンは施設にいるアンソニーの「妄想的な回想」のため、名前と顔(役者)が一致しておらず、ポールがいきなり消えるという怪奇現象が起こります。

!2.寝室からキッチンに向かうアンソニー。キッチンに入る前にアン(演:オリビア)とジェームズ(演:ルーファス)が、アンソニーを老人ホームに入れるべきではないかという話を聞いてしまう。(00:52:52~00:54:12)

→同様の会話のシーンが連続で繰り返されるため、観る側としてはデジャヴのように見え、作中の時系列が分からなくなります。

!3.パジャマ姿で起床したアンソニー。リビングへ向かうと物が移動されていることに気付く。ローラ(演:イモージェン)が紅茶を持ってリビングに入ってきて、アンソニーに薬を飲むことを促す。アンソニーはクスリを飲む。そこにピーター?(演:マーク)が現れ、「いつまで我々のことをイラつかせるのか」と口論になり、ピーター?(演:マーク)はアンソニーをぶつ。(01:00:42~01:09:00)

→作中の事実とアンソニーの「妄想的な回想」がいちばん混濁しているシーンです。このシーンのローラは最後の介護者(演:なし)と施設のナースであるキャサリン(演:オリヴィア)の言動が混ざっており、ピーター?はジェームズ(演:ルーファス)と施設の医師のビル(演:マーク)が混ざっています。

!4.パジャマ姿のアンソニーは顔を洗っている。その後、キッチンで朝食をとる。アンソニーとアン(演:オリビア)はローラが来るため、着替えなければいけないという会話をする。家のチャイムが鳴り、アンソニーが着替えに行こうとするとアン(演:オリビア)は着替えは後でいいと言う。そこに別人のローラ(演:オリヴィア)がやってくる。アンソニーは混乱し寝室に戻る。(01:13:38~01:17:53)

→アンの発言が数秒で変わるため強烈な違和感を感じるシーン。ここで多くの観客はアンソニーが人の名前と顔の一致が困難になっていることを悟るでしょう。

一方、アンソニーの「妄想的な回想」でないシーンは、ラストシーン(Ⅹ)を除いてアンソニーは登場していません。これらのシーンはおそらく作中の事実と思われるシーンです。アンソニーが登場しないシーンとラストシーンについては上記の作中の時系列の段落番号と段落を赤字にしています。

類似のシーンに秘められたアンの絶望

このファーザーでは似たようなシーンの繰り返しが多用されています。1つは作中の事実とアンソニーの「妄想的な回想」による繰り返しです。具体的には以下となります。

  • 項番!1と項番G及び項番J
  • 項番!2と項番N
  • 項番!3と項番K

ただ、アンソニーの「妄想的な回想」以外にも繰り返しのシーンがあり、それらのシーンからアンの絶望が伺えます。主な繰り返しシーンとしては以下の2つがあります。

1つ目

  • キッチンにいるアンはカップを落として割ってしまう。アンはアンソニーが寝ているベッドルームに行く。アンはアンソニーの首を絞める。(00:35:10~00:37:02)
  • アンはベッドルームで寝ているアンソニーを撫で、ベッドライトの電源を消す(00:58:37~00:59:37)

経過時間で言うと1点目が先に出てくるため、観ている側に唐突な印象を与えます。
しかしストーリーを理解したうえで整理すると、作中の時系列的には2点目はアンがジェームズと別れ、アンソニーを自宅介護することを決意したシーン、1点目が5年が経過し、介護疲れしたアンが憎しみ混じりにアンソニーの首を絞めるシーンであることが分かります。

アンがアンソニーの首を絞めたのは長年の介護に疲労し思い詰めた上での行動なのでしょう。そして、この1点目のシーンは、アンがサライ医師に電話を掛けるシーンにつながっています。

2つ目

  • バスルームで鏡を見つめるアン。そこにはタオルが2枚掛けてある。(01:10:15~01:10:44)
  • 暗いバスルームが映り、そこにはタオルが1枚掛けてある。その後すっかり片付いたアンのフラットが映る。(01:11:05~01:11:20)

この2つのシーンの間には項番O、アンとジェームズがベッドシーンで見つめ合うシーンが挟まります。バスルームに2つ掛けてあったタオルが1枚になっていることから、アンとジェームズが離婚したことが仄めかされています。アンはジェームズとの結婚生活より、父のアンソニーを選んだのです。
2点目のシーンではアンのフラットが片付けられており、アンソニーを施設に預け、パリに行く準備をしていることから、ジェームスの離婚から5年以上が経過していること分かります。
経過時間でいうと1分ほどの間に作中では5年以上もの月日が経過していることから見る側が混乱するシーンです。ただ、暗いバスルームのシーンから、この5年の間にアンが失ったものが分かると思います。

この他にもストーリー=作中の時系列が分かると新しい発見があると思います。
例えば、アンはアンソニーに自分がパリに発つことをいったい何回伝えたのでしょうか。最後、アンソニーを施設に預けた日、アンはどのような心境だったのでしょうか。

以上は私の解釈ですが、是非何度もファーザーを見直してみて自分だけのストーリーを見つけてみてください!!

おまけ シーンの経過時間順

上記のA~Zと!1~!4を経過時間順で並べました。説明の都合上省いたシーン(主に部屋の描写のシーン)もありますし、もっと細かく区切ることもできますので、ファーザーを見返す際にチャレンジしてみてください。

B.アンソニーが、アンソニーのフラット(持ち家)で、介護人のアンジェラと揉める(00:01:20~00:06:30)
R.冒頭のシーン。アンはアンソニーにパリに行くことを伝える。次の介護人を拒んだら、施設へ入居させることが仄めかされる。(00:06:31~00:11:00)
!1.キッチンで荷物を片付けるアンソニー、誰かが帰宅する音がしリビングへ行くと自らをポール(演:マーク)と名乗る謎の男がいる。彼はアンはパリへ行かないという。ポール(演:マーク)はアンに「お父さんの調子がよくない」と電話をする。ポール(演:マーク)はアンソニーがいる場所はアンソニーのフラットではなく、ポールのフラットだという。そこにアン(演:オリヴィア)が帰宅する。アンソニーはアン(演:オリヴィア)のことを認識できない。アン(演:オリヴィア)にポール(演:マーク)のことを尋ねるがアン(演:オリヴィア)は「5年前に離婚した」という。アンソニーはキッチンにいるポールのことを確認しにキッチンへ行くがそこには誰もいなかった。アンソニーはベッドルームでアン(演:オリヴィア)に自らの不安を打ち明ける。(00:11:00~00:22:50)
C.アンは誰か(おそらくジェームズ)と新しい介護人について電話している(00:22:50~00:26:38)
D.アンのフラットに移ったアンソニーは、新しい介護人であるローラ(イモージェン:写真4)に会う(00:26:38~00:35:10)
P.アンはジェームズ(演:ルーファス)と介護人のローラの話をする(00:37:02~00:39:55)
I.アンソニーは時計を無くしたことに気づき、アンは浴室に時計を探しに行く。アンソニーはジェームズ(演:ルーファス)と会話、時計の話をする(00:39:55~00:45:25)
J.アンソニーとジェームズ(演:ルーファス)は口論になる(00:45:25~00:45:58)
E.サライ医師に面会する(00:45:58~00:48:58)
F.帰宅後、アンはチキンの買い出しに出かける(00:50:35~00:51:03)
G.アンソニーはセーターが着れず、アンのフラットに居るジェームズ(演:ルーファス)がアンに電話する(00:50:45~00:52:51)
H.アンが帰宅し、アンソニーがセーターを着るのを手伝う(00:51:03~00:52:51)
!2.寝室からキッチンに向かうアンソニー。キッチンに入る前にアン(演:オリビア)とジェームズ(演:ルーファス)が、アンソニーを老人ホームに入れるべきではないかという話を聞いてしまう。(00:52:52~00:54:12)
M.チキンディナー。ここでアンとジェームズ(演:ルーファス)とアンソニーが食事。会話の中で翌日からローラが介護人として来ること、アンソニーがアンジェラと揉めたせいでアンとジェームズはイタリア旅行に行けなかったことが明かさせる。アンソニーはチキンを取りに行く。(00:54:13~00:57:02)
N.アンとジェームズ(演:ルーファス)の会話。アンソニーを老人ホームに入れるべきではないかという話になる。そこにチキンを取りに行ったアンソニーが戻る。(00:57:02~00:58:37)
U.アンはサライ医師に電話をする(00:59:38~01:00:29)
S.パリへ行く準備のため、アンの家のものが少し片づけられている。(01:00:30~01:00:41)
T.アンソニーは最後の介護人(演:イモージェン)と会話をする。(01:02:21~01:07:20)
!3.パジャマ姿で起床したアンソニー。リビングへ向かうと物が移動されていることに気付く。ローラ(演:イモージェン)が紅茶を持ってリビングに入ってきて、アンソニーに薬を飲むことを促す。アンソニーはクスリを飲む。そこにピーター?(演:マーク)が現れ、「いつまで我々のことをイラつかせるのか」と口論になり、ピーター?(演:マーク)はアンソニーをぶつ。(01:00:42~01:09:00)
K.ジェームズ(演:マーク)はアンソニーをビンタする(ビンタしたか実は明確ではないがアンソニーが泣くほどに物理的、もしくは精神的に攻め立てる)(01:07:20~01:09:00)
L.時計が見つかりアンが戻ってくる。泣いているアンソニーをなだめる(01:09:00~01:10:15)
O.アンとジェームズ(演:ルーファス)のベッドシーン。ここで二人は深刻な表情で見つめ合う。(01:10:44~01:11:05)
V.アンの家のものがきれいに片付いている。(パリへの引越し準備の完了)(01:11:05~01:11:20)
A.ルーシーが事故死する(アンソニーはルーシーが事故死した夢を見る)(01:11:20~01:13:38)
Q.ローラ(演:オリヴィア)が来るが、アンソニーはローラを忘れており、介護人から解任される。(01:13:38~01:17:53)
!4.パジャマ姿のアンソニーは顔を洗っている。その後、キッチンで朝食をとる。アンソニーとアン(演:オリビア)はローラが来るため、着替えなければいけないという会話をする。家のチャイムが鳴り、アンソニーが着替えに行こうとするとアン(演:オリビア)は着替えは後でいいと言う。そこに別人のローラ(演:オリヴィア)がやってくる。アンソニーは混乱し寝室に戻る。(01:13:38~01:17:53)
W.アンソニーは施設で目覚める。そこにアンが訪問し、アンソニーにパリに行くことを伝え、施設そしてロンドンを去る(01:17:53~01:22:00)
X.ラストシーン。アンソニーは施設で目覚める。そこにナースが入ってくる。アンは新しい恋人ポールと出会いパリに住んでいること、医師がビル(演:マーク)であること、ナースはキャサリン(演:オリヴィア)であることを聞く。そしてアンソニーは自分が認知症であることを自覚する。(01:22:25~)

参考

eiga.com

映画『ファーザー』| 公式ページ | CineRack(シネラック)