ふじけんの資材置場

考えたこと、勉強したことの置き場所。勉強した内容のメモ、好きな歌詞の解釈、最新映画の感想など。

Clubhouseはなぜ招待制であるか

Clubhouseがなぜ招待制であるか

気になって調べたことのメモ&私見です。作成は2021年2月1日です。
文言の修正2021年2月4日。

気になったこと

以下のニュースです。

www.youtube.com


招待を希望する人が続出、招待枠(電話番号+アカウント)が金銭取引されるなど話題のClubhouseです。このClubhouseについて気になったのはなぜ「招待制」であるかということ。
プラットフォームビジネスであればユーザー数は多ければ多いほど良いものですが、なぜこのClubhouseは招待制という仕組みを導入したのか気になったのです。

 

メモ、考えたことClubhouseの運営元であるAlpha Exploration Co., Inc.のblogにその理由が記載されていたので要約します。正確な内容は下記リンクの元記事を読んでください。
また以下の記事は2020/7/10のエントリーなので内容は少し古いです。

www.joinclubhouse.com

結論から言うと、上記のブログ内の記載に以下の文言があり、開発者側が意図的に招待制としているわけではないようです。

It’s not intended to be exclusive; we just aren’t ready to ship the general release version yet.

アプリが招待制となってしまっている理由について、同ブログ内で以下の2点が挙げられています。

1.急速なユーザーの増加より、緩やかなコミュニティの成長を望んでいるから

開発者はコミュニティの多様性の構成保ちつつ、製品の調整(チューニング)ができるようにするためこの選択をしたようです。
開発者はClubhouseというプラットフォームが当座の人気アプリとなることよりも、しっかりと開発者がコントロールできることに重点を置いているように思います。ブログ内の「So what’s next?」でもコミュニティガイドラインの拡充、アプリの安全性、インクルージョンの促進などを掲げており、まずはプラットフォームが健全な場として拡大することを目指しているように思います。

2.メンバーが少ないから

2020年7月時点、正社員は開発者である2名のみだったようです。記事内に正社員募集の案内もありますが、人員拡大の体制準備中との記載があり、一気に人を増やすということは難しそうです。また開発者は子育て中のようでそちらも手が離せないようです。
記事のエントリーから半年ほど経ちますが無事人員は調達できたのでしょうか...
以下、Job postingですので、腕に覚えのあるエンジニアの方は応募してみてはいかがでしょうか?

jobs.lever.co

私見

開発者自身が急速なユーザーの急速な拡大を意図していないのであれば、その意図を尊重したいところです。Clubhouseがまだまだ実証段階のSNSプラットフォームであり、「招待制」という点が必ずしも開発者の望んでいる状態ではないことを認知する必要があるかと思います。
このアプリに対し「選ばれたものだけが利用できる」とか「差別的である」という評判がついてしまうのは開発者が最も望まないことなのではないでしょうか。